慈眼寺公園(慈眼寺跡):飛鳥時代に創建され初代薩摩藩主の菩提寺にもなった薩摩三名刹のひとつ

慈眼寺公園として何度か紹介している慈眼寺跡

ずっとご紹介しようと思いながら、なかなか紹介に至りませんでしたが、ここにきてようやくご紹介です(笑)

アクセス

谷山地区の西側にある慈眼寺地区中心部からさらに山手の方に向かいまうs。途中案内も多いのでわかりやすいです。

住所

鹿児島市下福元町3810

地図

慈眼寺とは?

江戸末期に薩摩藩の名勝などを記載した三国名勝図会によると、その創建は飛鳥時代とされ百済から来た日羅というお坊さんにより創建されたと言われています。なお、この日羅という方は、七ツ島のナフコ近くにある清泉寺(跡)も創建されたと言われる方です。

室町時代に島津久豊公により再興され、島津貴久公の時代に福昌寺の末寺として代賢和尚を迎え、曹洞宗の寺院となります。

また薩摩三名刹として、坊津の一条院、志布志の宝満寺と並び称されたと言います。

その後、江戸時代初期に島津本家第18代当主であり初代薩摩藩主である島津忠恒(家久)公がこの地を称賛し、自身の法号である”慈眼”をとり”慈眼寺”となり、忠恒公の菩提寺として大いに栄えたと言われています。

つまり最初から慈眼寺ではなかったわけなんですね。となると以前のお寺のお名前は何だったのでしょうか??大変気になるところですがわかりません。。

さてさて、その後は明治の廃仏毀釈により廃寺となってしまった慈眼寺。ただ、自然を活かした寺内の景観の一部は残り、昭和49年に慈眼寺公園として市の文化財に指定され、市民の憩いの場として今に残ります。

なお、春は桜、夏はそうめん流し、秋は紅葉と季節の楽しみが味わえる場所でもあります。

慈眼寺公園の四季を楽しむ

四季に応じた楽しみ。訪ねた季節を抜粋してご紹介しますね(*^-^*)

春の慈眼寺公園

桜は以前から有名な慈眼寺公園。最近は、ふるさと考古歴史館側の花畑が注目されています。梅雨時期は紫陽花もいい感じです。

秋の慈眼寺公園

秋のコスモス畑。さらにはすぐそばにある谷山神社からの朝焼けもいいです

慈眼寺公園の紅葉

鹿児島市内の紅葉スポットとしてその名が必ず上がる慈眼寺公園。2018年は台風の影響でなかなか厳しい状態でしたが撮影してきました!

個人的に当時のままのこの階段が好きです。。

慈眼寺跡の様子

ここからは夏~秋ぐらいに撮影した慈眼寺跡をご紹介。まずは破壊された仁王像。

青面金剛

虚空蔵菩薩

石祠も複数

12代目大雲白峯和尚のお墓。場所や墓石の大きさから立派な方だったと推測されます。

慈眼寺跡には浄水は涌いており水を汲めるようになっています。これは清泉寺と似てますね

かつての観音堂の場所。石橋は当時のままと思われます。

現在は稲荷神社となっております。これは廃仏毀釈後にこの地に鎮座されたようです。

石橋の向こうには滝があります。この滝も三国名勝図会に瀑布として記載があります。

川が流れているので当然ですが橋も複数あります。

実に風情があります

この橋は昭和4年にかけられた「洗心橋」という橋です

まとめ

いかがでしたでしょうか?

ただただ、散歩するだけでもすごくいい雰囲気でファンも多い慈眼寺公園

慈眼寺というお寺そのものが失われたことは悲しいことですが、古寺跡という別な意味で良い風景が広がる場所となっています。

季節の見どころも多々ありますが、何気なく訪れても気持ちの良い場所ですので是非お訪ねくださいね!

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それではまた(o・・o)/~

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