尾下南方神社と益山八幡神社:並立鳥居が残る南さつま市金峰町の神社へ

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前回から引き続きの南方神社(諏訪神社含む)並立鳥居巡り

今回も金峰町ですヽ(^o^)丿

南さつま市金峰町は三か所も並立鳥居の神社があるので驚かされます。。

訪ねに行く際は、同地域で一気に三か所巡れるので、結構、お得なドライブコースです。

神社巡りとして考えると、他にも竹屋神社や竹田神社などもありますので、短時間で巡るには良いかと思います。

 

さてさて、それではメインの”尾下南方神社”と”益山八幡神社”をご紹介してまいりましょう!(^^)/

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南方神社とは?

南九州に多いというか、ほぼほぼ南九州にしかない南方神社ですが、元々、明治以前は諏訪神社として、宮崎や鹿児島各所に鎮座しておりました。その理由としては、島津家初代である島津忠久公が奥州藤原氏の征伐の際に、信州諏訪社に祈願し、その後、信濃の一部を治めたことがきっかけではないかと言われています。

そんなわけで諏訪神社は稲荷神社同様に島津家による崇敬が厚かったため、各地に諏訪神社が遷座されたのではないでしょうか。

その後、明治に入り、どういう経緯かはわかりませんが、御祭神の建御名方神(健南方神)から南方をとり、南方神社と呼ばれるなったという説があります。一方で、諏訪神社として残っている神社も県下にはあり、その違いは何なのか??大変興味がもたれるところです。

ちなみに諏訪神社は、上社(建御名方神)下社(事代主命)としてお二方の祭神を祀られている神社もあれば、どちらかお一方という場所、もしくは建御名方神とお妃である八坂刀売神を祀っている神社など、神社庁と内容が相違している神社もあり、はっきりとはしていません。

並立鳥居については、島津家が信州諏訪の諏訪大社上社・下社の両社を勧請した際に、上社と下社を並立した形式で造営し、結果として鳥居も並立して建てられましたという説があります。

その後、薩摩の各郷に同じ形式で分社が造られましたが、時代の変遷や経済的理由で一基の鳥居のみが建てられるようになり、また本殿も、上社と下社を統合した一つの社殿になりました。

県内に残る並立鳥居

意外に並立鳥居の神社が残っていますのでまとめてみました。リンクがあるものは、当サイトでも紹介しております。

・枕崎市鹿篭麓町(南方神社)
南さつま市加世田益山(八幡神社合祀)
南さつま市金峰尾下(南方神社)
南さつま市金峰中津野(南方神社)
南九州市川辺町小野(南方神社)
・日置市東市来町湯田(諏訪神社)
・いちき串木野市生福(南方神社)
・いちき串木野市川上(諏訪神社)
薩摩川内市東郷町斧渕(諏訪神社)
薩摩川内市湯島町(南方神社)
・薩摩川内市入来町浦之名(諏訪神社)
・南大隅町根占(諏訪神社)

尾下南方神社の様子

まずは尾下南方神社へ

向かって左側の鳥居は、やや傾いており倒壊の危険性を考慮して、ポールが建てられています。川辺の”小野南方神社”では実際に台風による鳥居の倒壊があり、地域や有志の方々により再建されました。ただ、こういったものの再建は費用面、維持管理面から、難しい世の中になっていますので、今後が心配でもあります。

境内からみると、より顕著に傾きがわかりますね。。ご参拝される際はご注意を

取りをくぐり社殿に向かうと、木々に囲まれた趣のある神社といった感じ

ちなみに向かって左手は大きなイチョウの木ですので、紅葉の時期は美しい黄色に色づくのが想像できます。いまから秋が楽しみです。

尾下南方神社の場所は?

Googlemapの目的地設定だと、神社南側の道路へ誘導されてしまうことがあるので注意です。北側の細い道路が表側になります。

  • 住所:鹿児島県南さつま市金峰町尾下1985
  • 地図(GoogleMap

益山八幡神社の様子

八幡神社でありながら並立鳥居のある益山八幡神社。その理由として、明治時代に南方神社を合祀したとの内容が境内の案内にありました

付近が住宅地になっており、地域の拠点となる神社といった佇まい

モノクロ撮影で

金剛力士像は平成に寄贈されたもので歴史的なものではないですが、とても力強く立派です。歴史あるかつての金剛力士像は御多分に洩れず、生々しい破壊痕がある状態で鳥居のそばにあります

社殿も境内も開放感のある神社です。管理している人がいてこその風景です

益山八幡神社の場所は?

南さつま市役所の北部に位置する益山地区にあります

  • 住所:鹿児島県南さつま市加世田益山8804
  • 地図(GoogleMap

まとめ

今回も主に神社の雰囲気主体でまとめましたがいかがでしたでしょうか?(*´▽`*)

緑深まる季節や紅葉の時期の神社というのはとても清々しいです

雨であってもおっくうにならず、思い切って訪ねてみてください

特に並立鳥居が残る神社は、鳥居の維持が困難になってくる可能性も高いですので、今見ておくことが大事ですし、多くの人に注目されれば鳥居の維持や状態管理も進むと思うのです

 

それではまた(o・・o)/~

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