薩摩川内市に残る鎌倉・室町期の倉野磨崖仏・小路磨崖仏への参拝

前回ご紹介した「不二山香積寺跡」の場所を調べるため、薩摩川内市にある文化財リストをみていると樋脇町と東郷町に磨崖仏があるのを発見!

 

磨崖仏というと有名なところばかり目がいきがちですが、まだまだ自分が知らないだけで点在しているものですね。。※そういえば「栗下磨崖仏」も薩摩川内市でしたね。

 

では、倉野磨崖仏からさっそく見ていきましょう!

倉野磨崖仏とは?

薩摩の有力国人入来院氏の分家倉野氏が統治していたとされる地であり、倉野氏の菩提寺 瑞泉庵があった場所に、鎌倉時代末期頃に彫られたと思われる梵字や石塔が並びます。

ここには世界に一つしかない”梵字”が刻まれており、何気なくすごいものが刻まれているということに驚かされます。

現在の倉野磨崖仏

田畑を見下ろす土手の上に。。

荒れていたのを綺麗に並べられたのでしょう。。

比較的、良い状態で仏様が刻まれています。

案内看板の下に梵字が。。

その上には石仏や五輪塔が。。刻まれた文字には文保二年(1318)七月八日と

そして立派な梵字が。。

 

なお梵字は、その文字自体に仏様が宿るといわれています。※これまで鹿児島よかもん再発見では以下の場所で梵字を確認しています。

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https://kagoshimayokamon.com/2015/10/19/iwayakouen/

地図

小路磨崖仏とは?

こちらは同じく薩摩の有力国人であった東郷渋谷一族が有した鶴ヶ岡城址の岩盤に刻まれています。

現在の小路磨崖仏

永正14年丁丑9月8日(1517年)の刻銘ということで、戦国時代のものですね。。

こちらも形状的に良く保たれています。。なんでも法界定印と呼ばれる手の組み方がめずらしいそう。。

ちなみに向かって左手には江戸時代(1755年)に寄進された石灯篭があります。

風雨にさらされにくい場所であったのも状態保護には幸いだったようです。小路磨崖仏の名のとおり、小路にありますがなにかしら日本的な雰囲気の場所でもあります。

地図

観光まとめ

地域に石仏があるというのは、そこに地域がたどってきた歴史と、信仰の対象として見守ってきた御威光があると思います。一昔前にパワースポットがやたらと流行りましたが、実は地元に昔からある寺社仏閣が土地の人々にとって、最大のパワースポットになるのではないでしょうか。。

 

文化財的に考えても貴重ですし、地域に博物館レベルの石仏があるようなものです。

 

若い世代にこの存在や価値が引き継がれることを願います。。

それではまた(o・・o)/~

 

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