青木流芳院の見学
さてここからは、江戸時代より今も南さつまに伝統の家伝薬を伝える青木流芳院さんの見学の様子です。
まずこの門構えに感動!!(^^)/
タイムスリップしたかのような風景。。
築年数100年以上。。
屋敷内
昔は患者さんの診療もされていたという屋敷
玄関の柱の存在感!
昔電話が置いてあった場所には、年代を感じさせる張り紙が。この辺りにはここしか電話がなかったんだとか。。
資料館
最近作られたという資料館。製薬の道具とか時代劇以外で初めて見ました!!何気に置かれている木箱もなかなかの年代物!!
べっ甲のはかり皿。あまりみたことありません(^^;)
薬草なんかをこれで刻んでいたのでしょう
このタンスに小分けに管理していたのか。。
昔の看板。電話番号が凄い。。
加世田のちのくすり
現在も製造されている伝統薬。ここでは薬事法などの関係上、各くすりの効能などについては控えさせていただきます。詳細は青木流芳院さんが配布している資料をご覧ください→『ちのみち』ガイドブックPDF
神命湯
青木かぜ薬
青木家宝湯
鎮痛補血湯
鎮狂湯
浄血湯
さらなる詳細は青木流芳院さんのHPへ→コチラ
製薬所
さてさて続いては、屋敷の奥にある製薬所に潜入させていただきました!
物凄く難しいそうな古い漢方の本などが並びます。。
圧倒的な重厚感(^^;)
生薬などは温度や湿度管理された場所で管理されています。
甘草(カンゾウ)多くの漢方薬に使われる生薬ですが、薬として使うための成分基準値になっているものは日本で生産が難しいらしく、輸入だよりになっているそうです。その為、多くの企業や自治体が甘草の独自生産にチャレンジしているんだとか。。基準値に達しているものを生産できたら大きなビジネスになりますもんね(笑)
もとはこんな感じで(^^;)
刻まれてこうなります。ちなみにすべてそのまま食べられるものということで、少し食べさせてもらったら、文字通り甘みがあり驚きました。甘味料なんかでも使われるらしいので当然と言えば当然なんですが(^^;)
他の生薬も同じように管理されています
これらは調合されティーパックなどに
青木家に残る古文書
続いて青木家に残る古文書を拝見させていただきました
何が書かれているかは。。むずかしい・・
診療所でもありながら地域の子供たちに読み書きを教えていたりもしたそうなので、文字を練習したであろうという紙も残っています
昔の薬の案内みたいです
患者さんたちからのお礼の手紙のようです。
なお全国の青木性をまとめた本に青木流芳院の先祖について書かれているそうで。。
残っている資料もさすがに年代と歴史を感じるものが多いです。
まとめ
いかがでしたでしょうか?鹿児島に伝わる伝統薬の歴史と今
こういったきっかけがなかったら知らないまま過ごしていた。。という方も多いかもしれません。私もその一人です。
下記の本には、青木流芳院さんのお薬をはじめ全国の伝統薬が掲載されています。こういったお薬は製造している事業者が製薬方法を誰にも伝えず廃業した場合、その薬も永遠に失われていくのです。
是非、機会があれば読んでみてください。全国にこれだけの伝統薬があったのかと驚きますよ!
ちなみに青木流芳院さんでは、こういった伝統薬、家伝薬の話を後世に伝えようとされております。なので、私のように見学に行きたい!とか、お話をお伺いしたい!という方は、青木流芳院さんのHPからお問い合わせしてみてくださいね!