天孫降臨で有名なニニギノミコトの子であるヒコホホデミノミコト(山幸彦)の陵墓が鹿児島空港近くにあるとのことでお参りしてきました。
高屋山上陵がこの地に治定されたのは、1874年(明治7年)のことです。まずは、この場所を知る前にヒコホホデミノミコト(山幸彦)の物語について軽く触れます。
海幸彦山幸彦の神話
海幸彦山幸彦の神話では、兄の海幸彦は海で魚をとり、弟の山幸彦は野や山で狩りをして暮らしていました。そんなある日兄弟は道具を交換し、海幸彦は山に、山幸彦は海に出かけます。ところが、山幸彦は兄の海幸彦が大切にしていた釣り針を失くしてしまうのです。
困った山幸彦はたくさんの釣り針は作るので許してほしいと懇願しましたが、海幸彦は無くした釣り針でなければダメだといって受け取らず、すっかり困り果ててしまいました。
山幸彦が海辺で途方に暮れていると、鹽土老翁神(しおつちおじのかみ)が山幸彦に海神の宮に行くように教えます。そこで豊玉姫と結婚するのです。
その後、山幸彦が釣り針を思い出したのをきっかけに、海幸彦と山幸彦は争うのですが、海神の支援を受けた山幸彦が勝ち、海幸彦は山幸彦に許しを請うのです。
ちなみに海幸彦山幸彦の神話では、海幸彦は隼人の祖先という形になっています。これは、大和朝廷側の山幸彦が隼人族を支配したということの起源になっているようです。
現場レポート
鹿児島空港を通りすぎ、国道504号線を2kmほど走ると右手に立派な樹木と200段余りの石段が。。ここが高屋山上陵です。
参道の階段
どえりゃー階段です。。
どうしましょうか。。
雰囲気は凄く良いのですが。。
結局、覚悟を決めて上りました。。(^_^;) ちなみに車で上がれるように西側に別途参道があります。ただ、上れるなら正面から上ってほしいですね。この石段の雰囲気を体験しないのはもったいないです。
参道
参道は気持ちが良い静かな道。苔の緑がまたいいですね(^_^)
陵墓
実際は、53,000㎡ものこの広大な敷地全体が陵墓ですが便宜的に陵墓と御案内します。
宮内庁より。
静かにお参りします。
陵墓の正面の丘には、昭和天皇が皇太子時代に植えられたイチョウがあります。
関連記事
山幸彦が豊玉姫と出会ったとされる場所です。
豊玉姫のお墓とされる場所です。
神代三山陵のひとつ。ニニギノミコトの陵墓です。
まとめ
とにかく静かで落ち着いた空気。日本人なら心が癒される雰囲気があります。霧島も温泉ばかりではなく、こういった場所があるという事をもっとアピールしたいですね。
アクセス情報
- 住所:霧島市溝辺町麓菅口
地図
それではまた(o・・o)/~