所用で阿久根に向かう最中に以前から気になっていた薩摩川内市の人形岩へ立ち寄ってみました(^^)/
普段から風情のいい場所だなぁ…と、思っていたわけですが、悲しい伝承もある岩なんですね。。
では、さっそく行ってみましょう!!
アクセス
いちき串木野市側からなら国道三号線沿いの西方海水浴場の海岸の手前左手に現れます。
駐車場
ちょうど人形岩の手前で駐車場スペースが確保されています。ここに停めて海岸に行くルートがあるのですが、満ち潮だと人形岩の方に近づくことはできません。逆に引き潮だと歩いて行けるので、ちょっとラッキーな感じです。
人形岩を過ぎた先にある西方海水浴場の駐車場。ここからなら満ち潮、引き潮関係なく、それぞれの状況に応じた場所まで近づくことができます。
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地図
案内板と伝承
単純に景観が良く、人に似た岩があるだけと思ったら大間違い。そこには悲しい物語があります。是非とも日本昔話化してほしいところです。。
遥か昔、昔の話です。
現在、サンパチと呼ばれている島の洞穴の中に、働き者の若い海彦殿の夫婦が、可愛い赤ん坊と一緒に住んでいました。
若い男はいつものように、丸木舟を操りながら漁をしておりました。ところが、天候が急に変わり、一陣の風にあおられて、一瞬のうちに小舟は転覆し、男は水中深く沈んでしまいました。若い母親は赤ん坊をしっかり抱きかかえて、じっと座ったまま夫の無事を祈りつづけ、洞穴の中でひたすら待ち続けましたが、そのまま息絶えてしまいました。それを不憫に思った海底の守り神は、乳飲み子を抱いた母親が座っているような形の岩に、母親と赤ん坊に変え、又、海の底に沈んだ若い男も、小舟と共に岩の塊に変えました。
悠久の長い時が流れて、洞穴の周りは浸食の果てにくずれ、乳飲み子を抱いた母親の形の岩が現れました。
いつの頃からか定かではありませんが、その岩を「人形岩」と呼ぶようになりました。
ただ、ひたすら祈る人形岩に会いに、小舟に乗った人の形に岩が海底から現れて親子水入らずで語り合う光景を、運の良い人なら観ることができるかもしれません。西方地区コミュニティ協議会
現場レポート
今回は、西方海水浴場の駐車場に車を停め人形岩へ進みます。おそらく夏場は海水浴客が主体なので駐車は難しくなると思います。その点はご注意を(^^;)
さて、堤防沿いのこのような道を進み、海岸に降りると…
見えてきました!
この時はちょうど潮が引いておりました。。
かつて台風で頭の部分が落ちたことがあるという話を聞いたのですが、そんな感じには見えませんね。。
夏の日差しと潮の匂いがたまらない!!
まとめ
一番素晴らしい景色を生みだす時間は夕陽に染まる時間と言われている人形岩。
ただ、時間帯に関わらずこの場所の風情は体感しておいたほうがお得ですよ!