庶民的かつ鹿児島で最も身近な神様といえば「田の神さぁ」五穀豊穣を願い、県内各地でみかけることができます。
その田の神さぁ
当たり前ですが田畑のそばにいらっしゃることがほとんど。田畑や農業の様子を見守られているので当然です。
ところが旧松元町入佐地区には、山の中に田の神さぁがおられるとのことで伺ってみました。
アクセス
旧松元町から旧日吉町・旧吹上町方面につながる県道35号線。入佐バス停付近から南に路地を入っていきます。
地図
現場レポート
田の神さぁの前まで車で行けなくもないですが、道が写真のような状態ですので、手前のお伊勢岡公園に駐車して歩いていくことをおすすめします。
なんというか風情としても、車で簡単に乗り付けちゃうと味気ないです。森林の香りが立ち込める中、数百メートルの散策を楽しみましょう!
しばらく歩くと左手にそれらしい階段が。。(舗装していなければタイムスリップしたかのような山道です)
そして到着!!
なんと、タノカンオットイにあったこともあるんだとか!
※タノカンオットイとは、田の神さぁを盗む風習で、実際は借りるといった解釈でもあったそう。田畑の出来がよい地区の田の神さぁを借りて、自分のところの田畑の豊穣を願い数年後には返却する。返す際は田の神さぁだけでなく、借りたお礼にとれた作物やお酒を運び、楽器でにぎやかに田の神様を送り、貸した側と盛大に酒盛りを開いたといわれています。
後方から。建立年などが刻まれています。ちなみに後方の全体像はいわいる陽石の形状となっています。
それにしても
存在感が半端ないです。。
まとめ
山の中、しかも畑がないところにある田の神さぁ。。なんとも不思議な感覚ですが、途中の散策路、鎮座されているお姿。とても良い雰囲気があります。
鹿児島県指定の文化財にもなっていますので。お近くに行かれる際は是非お立ち寄りください(^^)/
それではまた(o・・o)/~