遠い昔、妙見温泉付近には"クマソ"と呼ばれる人々が住んでいました。彼らは熊のように猛々しく勇ましかったらしく、それが元となり古事記では「熊曽」日本書紀では「熊襲」として描かれています。
この熊襲の首領 川上タケルが、日本武尊(この時は小碓尊)によって殺害された場所が、川上タケルが住んでいたという熊襲の穴になるわけです。
アクセス
妙見石原荘の道路向かいにある山に熊襲の穴と呼ばれる洞穴があります。今回はこちらを御訪問。
地図
駐車場
妙見温泉郷に入り、国道223号沿いにある案内を上ると砂利の駐車場があります。台数としては約10台ほどでしょうか。ここに車を停めます。
道のり
駐車場から200メートルほど登った先に熊襲の穴はあります。
こんな感じの道を登っていきます。。(^_^;)
途中にはおごそかな感じのものが。。
休憩できる場所もあります(^_^)
途中で道が二手に分かれますがどちらでも問題ありません。ちゃんと熊襲の穴に着きます。
入口
そこまで道は悪くはないですが、足腰に自身がない方は杖があると安心です。少し息切れしながらようやくそれらしい場所に到着(^_^)
この階段の上にある崖。けっこうな迫力です。
近づきます。。
立派な門をくぐります。すると左に案内板が。。
第二洞穴がすごく気になります(笑)
ここ入れるの??ちょっと怖いのですが。。(^_^;)
中は暗いです。。
洞穴右側にあるこのボタンを押せば電気がつくそうな。。※帰りにはちゃんと切りましょう
でわでわスイッチを入れて突撃してみましょう!
熊襲の穴 内部
こんな狭いところを入りました。。※内部より
中にはこんな空間が!!(^。^)結構広いです!
洞穴の壁には一面不思議なアートが!!
さてさてこれは一体。。?調べたところ、旧隼人町時代の1990年2月に桜島出身の芸術家 萩原貞行氏が古代人の息吹をモダンアートとして表現したとのこと。。
観光まとめ
洞穴内のモダンアートに関しては、他のブログさんとか掲示板でも問題提起されているようです。個人的には、伝承されているる場所ならば、せいぜい電気をつけるところまでで、アートはどうなのだろうか??というところはあります。
熊襲の穴というより、”山の中の自然洞穴にあるアート”という部分の意味合いだけが強くなるような感じがして。。
仮にこのようなアートが黒川洞穴や溝ノ口洞穴に描かれていたらどうでしょうか??もしくは高千穂の天之逆鉾などの周囲にオブジェが合ったら・・正直、私は抵抗感があります。歴史や自然景観が好きな人ほど抵抗感は強くなるでしょう。。
ただ、実際に目の当たりにすると洞穴内アートとしてはとても素晴らしいものだと感じました。無機質な岩の壁だと味気ないという感じがあるという方もいらっしゃるでしょうし、実際、管理人は批判的な気持ちをもちながらも、内部の雰囲気は良かったという印象です。
また、洞穴の壁面には心ないイニシャルなどを刻んだ落書きもありました。アートがなければこういったものがあちこちに刻まれていたのかもしれません。そういった意味ではどうなのか?と考えなくもないです。
いずれにしても作品や芸術家の方に非はないですし、当時の隼人町の方々も地域を盛り上げようとされた事だと思います。
アートとして見るもよし。物語を感じながら楽しむのもよし。自然洞穴として楽しむのもよしです。
山登りはちょっと疲れますが、妙見温泉のついでに寄ってみませんか(^_^)