いきなりですが、日本の棚田百選ってご存知でしょうか?
棚田(たなだ)とは、傾斜が多く平地と比べて生産条件の不利な、中山間地域と呼ばれる地域において、急傾斜の斜面(斜面勾配が1/20以上)に開発された水田のことです。
近年、この棚田が耕作放棄され、失われていくことに対して、各地で棚田を守る運動が活発になり、全国棚田協議会や棚田学会などが組織され、また、都会の人に棚田を貸し出す「棚田のオーナー制度」なども実施されています。
このような動きを受け、平成11年7月に農林水産省では、棚田の保全活動推進の一環として、棚田の持つ環境保全の効果や農村文化の継承などを評価し、全国の代表的な棚田を「日本の棚田百選」として認定しました。
と、いうことで日本全国には代表的な棚田が100か所あるということになります。
そして鹿児島にはこの百選に選ばれた棚田が三か所あるんですね。
ひとつは湧水町の『幸田の棚田』もうひとつが、薩摩川内市入来町の『内之尾の棚田』、そして今回ご紹介するのが、日本の棚田百選の中で最も南に位置する南九州市頴娃町の『佃の棚田』です(^^)/
佃の棚田の場所は?
南九州市頴娃町の粟ケ窪小校区にあり、一番見晴らしのいい風景は、南九州市頴娃町御領5000番にある、頴娃浄楽苑の前を下った左手あたりです。※お仕事をされている方々や通行する車の邪魔にならないように注意しましょう。
- 住所:鹿児島県南九州市頴娃町御領
- 地図(GoogleMap)
佃の棚田の様子
明治になってから開墾された佃の棚田。実に広大ですが、すべてが水田というわけではなく、芋畑なども点在しています。
佃の棚田は早生米が主体なので、この撮影をした5月の段階で結構、育ち始めていました。
ちょうど雲が龍の頭のような形で流れてきました
開聞岳と大野岳。並んで見れるというのも良いですね
鶴田地区の田んぼ
ちなみに佃の棚田から南下すると鶴田地区の田んぼが広がります。
非常にのどかな風景です(*^-^*)
心が安らぐのはなぜでしょうか…日本人として落ち着き、嬉しくなる風景です。
まとめ
日本の棚田百選に選ばれた場所ということで、非常に広大な風景が広がった佃の棚田。ただ、佃の棚田に限らず、一次産業、稲作は多大な後継者不足で今後もこういった風景や稲作が続けられるのか。。個人的に非常に危惧しています。そういった意味も込めて、県下の棚田を巡っています。
→鹿児島県の棚田の記事一覧
実際に記事に挙げていない場所で、すでに棚田が野に帰りつつある場所もありました。
それも自然の流れと感じつつも、先人たちから受け継いだ場所が消えていく、さみしさもあります。
生産者を耐えさせない応援は、生産物だけでなく生産の現場を知っていただくことも重要と考えてますので、この機会に棚田巡りをしていただけると嬉しいです。
それではまた(o・・o)/~