姶良市蒲生町にある竜ケ城の岸壁に歴史小説家「司馬遼太郎」先生も訪れた竜ケ城磨崖梵字があります。
司馬遼太郎先生は、1972年の3月22日~24日の間に週間朝日の「街道をゆく」という連載の中で、鹿児島を訪れた際、14代沈壽官氏より蒲生への訪問を進められこの地を訪れたそうです。
歴史
姶良市観光協会によると
蒲生氏の本城であった竜ヶ城(城山)の岸壁に約120メートルにわたって刻まれています。古石塔研究の権威・黒田清光氏の調査によれば、梵字の数は1,700にも及び、1ヶ所にまとめられたものとしては日本最多の磨崖梵字であるといわれます。
とのことで、歴史的にも貴重な場所というのがわかります。この磨崖梵字の成立年代は、多くの郷土史家の研究があったにも関わらず、明確なところは不明で鎌倉中期もしくはそれ以前ではないかと言われています。
梵字というのは、一字に仏教の教義や仏尊を表す意味をもっているものなので、文字ひとつひとつが仏様のようなものです。その為か地元では聖仏(ひじりぼとけ)さんと呼ばれ、辺り一帯を清浄の地 として信仰されてきたそうですよ。
https://kagoshimayokamon.com/2018/04/27/kamoujyou/
現場レポート
駐車場はないのですが、入口前は車の通りはほぼなく行き止まりですので、そこに車を停めていきます。
岸壁からの落石を注意する看板が。ひるむことなく歩みを進めます。
森林浴も兼ねたウォーキング(^_^)気持ちの良い階段です。途中、道が二手に分かれますがどちらでも問題ありません。
なんだかすんごい崖が目の前に。。
右手の方に行くと案内が
ここからさらに右手に登っていくと。。
崖になにやら文字が。。さらにズームします。
崖沿いを歩くとさらに多くの梵字が
すんごい間近で見る事ができます。青空美術館&博物館みたいなもんです。しかも自由に独り占め。誰も来ません(^_^;)
頭上&足元注意
崖沿いを歩けば間近で見る事ができるのですが、如何せん水はけが悪いです。管理人も挑んだらぬかるみで靴が泥だらけになりました(笑)※探検用のブーツで助かりましたが。。
本当はこの後、吉田にあるお蕎麦屋さんに寄ろうと思っていたのに、この靴のおかげで遠慮しちゃいました(泣)
一部では足場の悪さをカバーするために木の通路を設けてくれてますが、落石の後も。。
場合によっては滑落の危険性もありますので、訪れる際は無理のないように自己責任でお願い致します。杖&ヘルメットがあれば多少は安心感があると思います。ちなみにこれだけ水はけが悪いと、夏場はヘビも多そうです。訪れるなら寒い時期がよいかもしれません。
まとめ
足場の悪さとか落石とかの危険性はありますが、途中の森林浴も気持ちいいですし、見るものを魅了する梵字が素晴らしいです。ただのウォーキングより、こういったものを見に行くウォーキングが精神的にもいいので、気軽に見に行ってほしいですね。徐々に風化というものは出てくるでしょうし、いつまで原形をとどめているかはわかりませんので。。
アクセス情報
- 交通情報:蒲生支所から徒歩20分
- 住所:鹿児島県姶良市蒲生町久末迫
地図
心地庵というお店の南の橋を渡りまっすぐ道なりに山手に向かうと行き止まりになります。そこです。
それではまた(o・・o)/~