国指定史跡 歴史の道百選
龍門司坂(たつもんじざか)概要
寛永12年(1635)加治木島津家により、約100年をかけ造られた街道(薩摩では筋と呼んでいた)
現在は、全長1,500mの内、現在500m弱が当時の状態を保っている。
ちなみに石畳敷きの平均幅は約4m、最大幅は7m。
江戸への移動や物資輸送などに使われたこの道の石畳は、段差の少ない石敷きが特徴。
なお、斜面に敷かれた石畳がずれないように、縦に深く埋める石列を地形に沿って設けていたり、傾斜の強い場所は側溝を設けると共に、雨水が一か所に集中しないような工夫も施されている。
西南戦争の際は、総数6千名とも言われる薩軍兵士がこの坂道を登って熊本方面を目指した。
NHK大河ドラマ「篤姫」では、参勤交代のシーンに使われている。
さて、ここからは現地レポートだ。
現在の龍門司坂
龍門司坂は、九州自動車道・加治木ICから車で5分 JR日豊本線加治木駅から徒歩20分 鹿児島市から車で40分という位置にある。
駐車場は8台分。うち1台分、龍門司坂に一番近い位置が障害者向けとなっている。
ドン!と入口にある立派な碑
しっかり読みたい長文の案内板
ほぼ加工を施していない竹杖。これがまたよい。変に加工されているものなら台無しだ。
低い段差、段の奥行きがある階段が少し続き。。
石畳へ
よくこれだけ綺麗に石畳を整備したな。。と感心します。。
雨の後は苔で滑りやすいため注意。
空気の落ち着き、静けさ、竹林、石畳、苔、緑。。
なんとも日本的で素晴らしい道。
高齢者・障害者のための環境情報
駐車場こそあるものの駐車場を出た後は、下り坂の道路を渡る必要がある。入口以降は段差、階段が続き、車いすの場合は担ぐ必要がある。
住所
姶良市加治木町木田5088-1
駐車場:8台