南さつま市笠沙 黒瀬海岸(ニニギノミコト上陸地)※高齢者・障害者向け環境情報あり
高千穂の天孫降臨は聞いたことがあるかもしれないが、その内容やその後を知る人は少ない。
天孫降臨とは、ニニギノミコト(瓊瓊杵尊)が天照大神(あまてらすおおみかみ)の命令により、葦原の中つ国を統治するため高天原(たかまがはら)から天降った話だ。
※高天原:天照大神をはじめ多くの神々が住んでいたとされる天上の世界。
※葦原の中つ国:高天原と黄泉の中間にある地上の世界。日本国をさすといわれる。
ちなみにニニギノミコトとは、天岩戸で有名な天照大神の孫であり、初代天皇である神武天皇の曾祖父にあたる。
そのニニギノミコトが、天孫降臨後に舟で南下し、たどり着いたのがこの黒瀬海岸だという神話が今も残っている。
黒瀬海岸には、ニニギノミコト上陸地の碑があり、地元の人々からは神渡海岸と呼ばれているそうだ。
現在は、少しさみしい漁港となっているが、アオリイカ、イシダイ、イシガキダイ、アジ、サバ、チヌなど釣れるらしく、釣り人がよく訪れるらしい。
海岸自体は砂利で遊泳禁止だが、とてもきれいな風景なので神話に浸りながら過ごすのも悪くないかもしれない。
【高齢者・障害者向け環境情報】
坂道を下りきり左手のほうに駐車場になりそうなスペースがあるのですが、私有地表記があり停められません。手前のほうで道の脇に停める形になります。トイレはありますが車いすに対応はしておりません。海岸へは、車いす困難。段差や足場の悪さが目立ちますので転倒には十分注意してください。
地図