【姶良市 岩剱神社】※高齢者・介護者向け情報あり
「岩剱」とは、鹿児島県姶良郡姶良町平松にあった「山城」だ。
戦国期、島津勢の進行の際、この岩剱城はなかなか落城せず島津勢を大いに手こずらせたという。
その際、「これは麓の岩剱神社の加護があるからだ」として、岩剱神社の御神体を白銀坂にある島津氏の本陣に勧請して「戦いに勝利を収めたら、毎年例祭日に神舞を奉納しよう」と願を立てたところ、その夜のうちに城から敵勢が逃亡し落城したとの伝がある。
なおこの合戦は、日本で鉄砲を使った初めての戦といわれている。
その後の岩剱神社では、島津義弘公がよく足を運び、能を奉納したとのことだ。
現在の岩剱神社は朱色の本殿と背後の勇壮な岩剣山が目をひく。※この岩剣山が岩剱城趾にあたる
だが、ここでは入口の石橋も一つの主役である。
江戸末期に作られた石橋は欄干を明治期に補修したものの、その姿を今の時代まで綺麗に残している。
この石橋を作った人は不明。だが、後世に名を残さなくとも実は残る。
なんとも情緒のある石橋である。
きっと観光ツアーなどには、なかなか組まれる事はないだろうが、こういった地域にある史跡というものを探索するのも旅の楽しみなのでは?と感じた次第である。
【高齢者・介護者向け情報】
十分に広い駐車スペースがあるが、舗装はされておらず土壌は砂利となっている。駐車場から石橋までの距離は近く、石橋手前までは行きやすい。石橋はアーチ状の造りで欄干も低い為、渡る際は十分注意してほしい。
住所:姶良市平松5230
地図